映画ってどうしてそんなにお金がかかるの?カメラとか機材はいくらなの?ってよく聞かれるけど、カメラに映る対象を作るのにいろいろかかるのです。

カメラも世界もここにある。だから考えようによっては、1円もかからない気もする。だけど、そこに映る日常や絶望や理想、はたまた夢の世界を、誰もが手に入れた事にはならない。

Exit to yourself (c)2018 Kunio.Osawa

季節や人間。電柱や空きペットボトル一本まで。大きくても小さくても、カメラに写り込む全ての要素が、世界を変えてしまうでしょう?ただカメラを構えても、この世界は映画にならないんだ。

ちなみに、かかるコストは金だけでは済まない。作り手は映画をつくる行為の中で、一般人の日常や感覚の殆どを犠牲に仕事をする。それが平気なのが映画人だね。一般人と映画人は、ネガとポジの関係に似ているよ。(平気でやってる人はまずいないと思うけどね。)

僕らが見ている宇宙は無限。だからそれを表現する映画に対して、コストが無限にかかっちまっても不思議じゃないんだよ。たとえそれが、キミの日常のワンシーンという宇宙を表現するにしても。

というわけで、映画をつくるときのお金は、いつも全然足りないのです。

というわけで、iphoneで撮られた映像作品をご紹介。