シュルレアリスム(超現実主義)の代名詞ともいえるSalvador Dalíは、生前からファッションやプロダクトの分野でも活躍していたこともあって、大沢憧れの芸術家であり、時折美術館へ足を運ぶ理由の一つだ。

YouTubeチャンネル「The Dali Museum」では、ダリの作品をVR化した映像が公開されていて、ヘッドマウントで楽しめる。(以下はそのトレイラー)

米国フロリダ州サンクトペテルブルクにある「The Dalí (Salvador Dalí Museum)サルバドール・ダリ美術館」では、最新技術を応用したデジタルサイネージによりダリ本人を模した肖像と音声によりコミュニケーションがとれる展示が始まっている。

一方、ダリの故郷スペインにあるダリミュージアム(ダリ劇場と博物館)には、その地下室にダリ自身が埋葬されている。まさに“ダリの墓”。その建築の突拍子もないデザインについて大学の授業で学んだこともあり、大沢がいつか行ってみたい場所だ。

確かにVRにしてもAIにしても、今は亡きダリ本人や絵が動く様子を見られるのは嬉しい。はっきりいって相当嬉しい。しかし、本人や作品そのものとは次元が異なり「改めて、本物の絵を見たい」そう思わせる存在に過ぎない。

昨今、VRやAIなどの技術によって、アーティストや作品を再構築する試みがなされている。今後も倫理的にどうか?作品としてどうか?などの議論が行われるだろうけれど、あくまでも“それなりもの”かなと思う。

VRやAIの技術は、芸術の分野でも表現の広がりに貢献し始めている。芸術家たちにとっては、ある着想を得るための材料にはなったりはするだろう。大沢としては、これらを応用した、これからのオリジナルの芸術作品に期待している。