新型コロナに配慮し利用が停止されていた「都庁おもいでピアノ」が、令和2年10月1日(木曜日)より利用再開されるので、書き留めておきます。

「都庁おもいでピアノ」は、2019年4月8日(月曜日)、都庁南展望室のリニューアルオープンに伴い、芸術家の草間彌生さんの監修のもと同所に設置されました。

だれでも5分以内で演奏できるピアノで、予約は受け付けておらず、SNSなどで事前に告知もしてはいけない。まさにその場限りの音楽が生み出す空間と、偶然の出会いが発生しては消えていく、いわば公共のストリートピアノです。

ストリートピアノ

ストリートピアノは東京都庁だけでなく、世界中の随所に設置されています。街なかや駅・空港(駅ピアノ、空港ピアノなど)など公共性のある場所で、訪れた人が演奏できるようひらかれ、その演奏を通して人と人の繋がりを生み出します。実は、ストリートピアノの演奏を専門に活動するピアニストもいらっしゃいます。

公共スペースへ設置するものは、容易に持ち運びが出来ない形状重量であることや丈夫さ、安全性が要件であり、公共のテーブルや椅子ベンチなどは、そのように配慮する必要があります。ピアノという楽器は、普及している楽器の中ではその要件を満たす特別な楽器なのでしょう。

都庁ピアノ

パブリックでインタラクティブなストリートピアノ。とりわけ都庁おもいでピアノは「都庁ピアノ」と固有に称され、多くの思い出を生み出し愛されています。

都庁の展望所は海外からの訪問も多いのだけれど、音楽が悠々と超越している様を用いて、見下ろす街の営みを象徴的に表現しているようで大好きなのでした。

詳しい利用方法や注意事項は、こちら
※都庁展望室の開室時間延長及び「都庁おもいでピアノ」利用再開について(第839報)

東京都庁見学ホームページはこちら